U-23日本代表の成長曲線は? パリ世代の10代を知る「育成のプロ」が完敗したスペイン戦を見て思ったこと (4ページ目)
── すでに23歳になっている選手を、そこから鍛え直すのは大変そうに思います。
「その意識が変わるのは、(内田)篤人たちもそうだけど、やっぱり海外に出て行くことでしょうね。現代のサッカーを作っているのは主にヨーロッパで、日本ではありませんから。未来の形を掴むためにも、ヨーロッパに出て行って経験することが大切だと思います」
(後編につづく)
◆冨樫剛一・後編>>小学校6年生の藤田譲瑠チマ「セレクションでそんなことをする子は初めて」
【profile】
冨樫剛一(とがし・こういち)
1971年7月15日生まれ、神奈川県出身。読売サッカークラブ育ちで、ヴェルディ川崎→横浜フリューゲルス→コンサドーレ札幌でプレーしたのち1997年に現役引退。翌年からコーチとしてV川崎(東京V)や札幌で指導者の道をスタートし、2014年には東京V監督を務める。2019年からU-18(U-19)代表コーチ、U-22代表監督、U-20代表監督などを歴任する。2024年より横浜F・マリノスユースの監督となる。ポジション=DF。
著者プロフィール
了戒美子 (りょうかい・よしこ)
1975年生まれ、埼玉県出身。2001年サッカー取材を開始し、サッカーW杯は南アフリカ大会から、夏季五輪は北京大会から現地取材。現在はドイツを拠点に、日本人選手を中心に欧州サッカーを取材中。著書『内田篤人 悲痛と希望の3144日』(講談社)。
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