鮫島彩がパリオリンピックを戦うなでしこジャパンへエール 自身は「サッカーを味わい尽くして」引退 (2ページ目)

  • 早草紀子●取材・文 text by Hayakusa Noriko

【2022年から筑波大大学院に通う】

――最後まで笑顔満載の挨拶、会見を通して、それは伝わってきました。例年オフもエネルギッシュに活動されています。大学院にも通ってるんですよね?

 筑波大学の大学院に2022年から通っています。明確にやりたいことがあるっていうよりは、勉強欲に近いかもしれません。もともと筑波大学には(安藤)梢ちゃんがいるのと、リハビリで行っていたJISS(国立科学スポーツセンター)で出会ったオリンピアンの友人たちも行っていて、その話も聞いていたので、INAC時代から興味はありました。

――大宮に来たことで近くなったから通い始めたのですか?

 はい。あとは代表活動もなくなったら、すごく時間ができたのもあります。代表活動がないとこんなに時間があるんだって最初ビックリしたんです(笑)。そうなると自分ががんばってない感じに思えちゃって......何にも追われてないから(笑)。

 リーグはもちろん一生懸命やるんですけど、空白の時間がソワソワしちゃって、なんか新しいストレスを! って求めるようになっちゃったんです。

――女子スポーツの集客面に興味があると言っていましたが、大宮入団時にも運営に興味があるということで、いろいろクラブに提案もされていました。勉強が進んできて、女子サッカーの集客向上については何か仮説は立てられそうですか?

 いや、まだまだ。大学院の研究で、自分の試合でアンケート調査をさせてもらったんです。それも分析がこれからなので、その結果が楽しみです。人が集まる場所がすごく好きで、みなさんが楽しそうにしている姿を見るのが好きなので、そういう場所を作ったり、イベントに携わったりはしていきたいですね。

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