鮫島彩がパリオリンピックを戦うなでしこジャパンへエール 自身は「サッカーを味わい尽くして」引退 (4ページ目)

  • 早草紀子●取材・文 text by Hayakusa Noriko

【今後は料理を極めたい!】

――では最後に。サッカーを卒業した鮫島さんがこれからやりたいことは?

 う~ん。......スノーボード! 若気の至りで10代の頃にやったことがあるんですけど、当然(ケガをする可能性があるからチーム関係者などに)怒られまして(笑)。引退したら絶対にやりたいって思っていたんです。でもスノーボードでインタビューを締めるわけにはいかないか(笑)。

 あ、ありました! 私、料理を極めたいんです! 現役時は自分のルーティンもあったし、レパートリーも限られていたから、もっと極めたい。自分の身体でいろいろ実験した結果、「食」って本当に大事と実感しました。小さい頃から知りたかったと思ったから、それを伝えられるといいな。管理栄養士さんとコラボとかもいいかもしれません。それを選手だけでなく、小さな子どもや親御さんにも伝えてみたいです。
(おわり)

(1)鮫島彩の高校時代「3日に1回は辞めたい!って思ってた」>>
(2)鮫島彩が2011年W杯優勝のなでしこジャパンで思ったこと>>
(3)鮫島彩がサッカー人生で経験した頂点とどん底の振れ幅>>

鮫島 彩 
さめしま・あや/1987年6月16日生まれ。栃木県出身。常盤木学園高校から2006年に東京電力女子サッカー部マリーゼ入り。2011年からはボストン・ブレイカーズ(アメリカ)、モンペリエHSC(フランス)でプレーし、2012年に日本に戻ってベカルタ仙台レディースに入ると、INAC神戸レオネッサ、大宮アルディージャVENTUSとチームを変えて長くプレーを続け、2023-24シーズンをもって引退した。2008年よりなでしこジャパンに選ばれ、優勝した2011年を含め、女子W杯に3度出場。

プロフィール

  • 早草紀子

    早草紀子 (はやくさ・のりこ)

    兵庫・神戸市生まれ。東京工芸短大写真技術科卒業。在学中のJリーグ元年からサッカーを撮りはじめ、1994年からフリーランスとしてサッカー専門誌などに寄稿。1996年からは日本女子サッカーリーグのオフィシャルカメラマンも担当。女子サッカー報道の先駆者として、黎明期のシーンを手弁当で支えた。2005年より大宮アルディージャのオフィシャルカメラマン。2021年から、WEリーグのオフィシャルサイトで選手インタビューの連載も担当。

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