パリ五輪代表・山本理仁インタビュー 久保建英とオリンピックで「一緒にやってみたかった」 (3ページ目)

  • 了戒美子●取材・文 text by Ryokai Yoshiko

【パリ五輪は世代別代表として最後の活動】

── 無事に呼ばれたあと、誰かに報告は?

「まずは家族LINEに、僕の名前が呼ばれた瞬間、『もうとりあえず安心したわ』って送りました。家族はオリンピックに行く予定をすでに立てていたので、これで入らなかったら最悪。けっこうプレッシャーを感じていました」

── ピッチ外のプレッシャーですね。

「そうです。メンバー発表自体のプレッシャーだけじゃなくて、いろんな人が見に来てくれるというプレッシャーが強かったです」

── この世代の主力だった松木玖生選手や鈴木彩艶選手は選外でした。

「僕もびっくりでした。いろんな事情があるんでしょうけど、僕たちは今まで招集された全員のなかでの18人だと思いますので、その人たちの気持ちも背負ってやっていかなきゃいけないとすごく感じました。特に直近まで代表の活動に参加していた玖生の気持ちは察するので、僕らが結果を出さなきゃいけないなと」

── 今回の発表ではオーバーエイジの選出があるかどうかと同じくらい、同じ2001年生まれの久保建英選手がメンバー入りするかどうかも話題になりました。

「僕は世代別で2回ぐらい一緒にやっているのかな。U-17の時と東京オリンピックのトレーニングパートナーだった時と。JFA夢フィールドで会った時もちょっと話をしたりするくらいの感じです。

 個人的には一緒にやってみたかったっていうのは正直ありますね。やっぱり、ずっと昔から僕らの世代のトップランナーとしてやってきていて、今はソシエダでも代表でもバリバリやっている。その基準っていうものを知りたかったなって思います」

── 急に五輪本番だけメンバーに加わったら、驚いてしまう選手もいませんか?

「うーん、いるかもしれないですよね。僕は面識あるし大丈夫ですけど、同じポジションの選手や年下の選手は『久保建英様』みたいな感じになっちゃって、やりづらさはあるかもしれないですよね。遠慮も生まれてくるかも」

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