パリ五輪代表・佐藤恵允インタビュー 久保建英は同世代の「とんでもないヤツ」 (2ページ目)
【久保建英は小さい頃からずば抜けていた】
── 山田選手も悔しかったでしょうしね(パリ五輪にバックアップメンバーとして同行)。
「悔しいと思いますよ。悔しいのに、そうやって連絡してくれたのがね。本当にうれしかったっていうか、助かりました」
U23アジアカップでは10番を背負った photo by AFLOこの記事に関連する写真を見る── この世代では、久保建英選手もいます。活動は一緒にしていなかったですけど、彼もまた選外でしたね。同世代のトップランナーである久保選手の活躍を、どう見ていますか?
「僕、小さい頃にスクールでちょっと一緒にやっていたんです。もう、ずば抜けていましたよ。彼ひとりだけ『右足しか使えないハンデ』をつけて試合していて、とんでもないヤツがいるなーと思っていました。
彼は絶対に覚えていないでしょうけど、僕はすごく覚えていて。そうしたら、若い年代からバルサに行って、帰ってきてからJリーグでバリバリやって、今はスペインのトップチームで活躍している。いつもすごいなと思っています」
── ハンデをつけて試合をしていた話は、ヴェルディのスタッフから聞いたことがあります。
「そうです、ヴェルディのスクールです!」
── 佐藤選手はブンデス1部ブレーメンのセカンドチームに所属し、ブンデス1部まであと少しのところにいるとも言えます。
「その『もうちょっと』が遠いと思うので、もっとやらないと絶対にダメですよね。でも、もちろん追い越す気持ちしかないんですけど」
── メンバー選考に話を戻すと、オーバーエイジの選手が入らなかったことについてはどう感じました?
「SNSでも『オーバーエイジを呼べないかも』とか『(遠藤)航さんが来られるかも』みたいな話はありましたが、そんななかでも大岩(剛)さんは『どうなっても、やることは変わらない』と言っていました。
正直、オーバーエイジの選手がいなくても、予選を戦ってきたメンバー全員で戦えることはすごくプラスだと思います。積み重ねてきたものがそのまま出せるな、と思うので。
たしかにオーバーエイジの選手がいたら、プラスアルファもあると思います。ただ、それに遜色ないくらい、いいチームができていると思っています。本気で金メダルを狙えると思っていますので」
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