U-23日本代表、ウクライナに快勝も浮かれず パリ五輪予選はまったく違う戦いに (3ページ目)
今後も、日本は地に足をつけた戦いをすべきだろう。
来月、カタールで開催されるU-23アジアカップで、日本はパリ五輪出場をかけて戦う。中国、UAE、韓国と同じグループ。ウクライナとは違い、「引いて守ってカウンター」の日本対策を講じてくるはずで、ウクライナ戦とはまったく違った試合展開になるはずだ。
日本はそこで勝機を見出せるか。ひとつの救いは、選手自身が「テストマッチはあくまでテスト」と割り切っている点だろう。
「モチベーションはどの試合も一緒。いつでも選ばれたら、その準備はできている」
荒木の泰然とした言葉は、決戦に向けて頼もしい響きがあった。
著者プロフィール
小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
3 / 3