サッカー日本代表の危なげなく見えたバーレーン戦に問題点 イラン戦に向けて課題は? (4ページ目)
【準々決勝イラン戦は日本にアドバンテージ】
カウンターメインとなった後半はボール支配率が低下したため、最終的にはバーレーンの46.8%に対し、日本は53.2%となった。ただ、そのなかでも6本のシュートと3本の枠内シュートを記録しており、およそ試合展開を反映したスタッツとなっている。
準々決勝で対戦するイランは、日本と互角に戦える実力を持つチームだ。これまでの4試合とはまったく違う試合になる可能性は高い。そのなかで、まだ波に乗りきっていない状態の日本が、予想される接戦をものにできるかどうか。そこが注目される。
幸い、日本戦の後に行なわれたラウンド16のシリア戦では、ヨーロッパサッカーでもお馴染みのエースのメフディ・タレミ(ポルト所属)がレッドカードをもらい、日本戦は出場停止。さらに延長の末にPK戦で勝ち上がったため、中2日の準々決勝はコンディション的に日本にアドバンテージがあることは間違いない。
その優位性を生かして、準決勝に駒を進められるか。3日の試合は正念場になりそうだ。
著者プロフィール
中山 淳 (なかやま・あつし)
1970年生まれ、山梨県出身。月刊「ワールドサッカーグラフィック」誌編集部勤務、同誌編集長を経て独立。スポーツ関連の出版物やデジタルコンテンツの企画制作を行なうほか、サッカーおよびスポーツメディアに執筆。サッカー中継の解説、サッカー関連番組にも出演する。近著『Jリーグを使ってみませんか? 地域に笑顔を増やす驚きの活動例』(ベースボール・マガジン社)
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