久保建英の訴えをどう捉える? 時代に合った日本代表強化の在り方を考える時期に来た (3ページ目)
「誰が出ても勝つ。誰と組んでも機能する」
森保監督がそう表現する理想形に、現在の日本代表は近づいていると言ってもいいのだろう。
だからこそ、代表活動のたびにベストメンバーを集めようとするのではなく、うまく選手をローテーションさせながら、ヨーロッパ組の負担を減らすことを考えたい。
国内組を中心に戦う。そんな試合があってもいい。
今後、さらに日本人選手が力をつけ、多くの選手がシーズン終盤までチャンピオンズリーグを戦うクラブに所属するようになったとして、日本代表の活動が彼らの足を引っ張ってしまうようでは本末転倒だ。
言うまでもなく、過酷な環境にもかかわらず、奮闘を続ける選手を応援はする。だが、最も優先されるべきは、彼らを応援することではなく、過酷さを軽減してあげることではないのだろうか。
そして、地球8周もの異常な移動距離を減らしてあげられるのは、森保監督以外にいないのだ。
むしろ長い目で見れば、そうすることが日本代表を強化し、日本サッカーの世界的評価を高めることにもつながるはず。冒頭の指揮官の発言も、それを実行するための"前フリ"であると思いたい。
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