駒野友一の「忘れられない5人」は全員サイドバック 「驚きの連続」「僕はバチバチでした」「なんだ、この選手は!」 (3ページ目)
でも、加地さんのなかで『一番すごいな』と思ったのは、プレーの波がなかったこと。あの安定感が監督からの信頼につながっていたと思います」
── 当時は対峙してバチバチやり合いましたか?
「いや〜、加地さんは何とも思ってなかったんじゃないですか。僕はバチバチでしたけど(笑)。彼からポジションを奪い取らないといけない立場でしたから」
── 加地さんから影響を受けたことはありますか。
「コンディションのところですね。加地さんはけっこう汗をかくほうなので、水分の取り方を工夫したりしていた。そういったところも勉強になりましたね」
── 駒野さんもよく汗をかいていた印象です。
「そうですね。僕はしっかりと水分を取って、スパイクを履き替えていました」
── スパイクを履き替える?
「アップが終わって1回、ハーフタイムに1回、スパイクを履き替えていました。そうじゃないと90分、持たないので」
── スパイクに汗が溜まる、ということですか。
「そうです。夏場だけですけど、履き替えないと残り15分くらいから汗が溜まってくるんですよ。スパイクの中がびちょびちょになる(笑)。夏はそうやって対処していました。
でも、汗が溜まるのは僕だけではなく、けっこうそういう選手はいますよ。夏場の練習ではスパイクを替えながらやっている選手は多かったですね」
── それは知りませんでした。いいエピソードが聞けたところで、4人目をお願いします。
「ウッチー(内田篤人)かな」
......【内田篤人/鹿島アントラーズ(2006〜2010)→シャルケ04(2010〜2017)→ウニオン・ベルリン(2017)→鹿島アントラーズ(2018〜2020)】
── 彼の印象を聞かせてください。
「ウッチーは高卒1年目から鹿島でレギュラーを獲っていたので、すごいと思っていました。プロ2年目の時に天皇杯の決勝(2008年1月1日)でサンフレッチェとやった時、開始早々にゴールを決められたシーンも衝撃的でした。右と右なので対峙することはなかったですけど、すごい若手が出てきたなと思いましたね」
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