スペインの名将がトルコ戦を総括「久保建英が際立っていた」「戦術的エラーが目立った」 (3ページ目)
伊藤は72、73分もたて続けにポジショニングが悪かった。簡単に前に入られ、決定的なプレーを許していた。キックは悪くないが、正直、左サイドバックのポジションはどうなのかと思う」
エチャリは端的に説明しながら、最後にこう試合を総括している。
「後半10分のプレーのように多くの選手が関わるチームプレーもあった。攻め寄せ、セカンドボールを拾い、クロスを入れ、最後は田中がミドルを放ち......と、攻守が潤滑に運ぶ時間帯もあった。最初に記したように久保は違いを見せたし、田中はアップダウンするパワーを感じさせ、交代出場の伊東純也は守備&カウンターで特徴を出していた。
ただ、他はドイツ戦と比べると、必ずしもフィットしていなかった。
もっとも、これは監督としてベストチョイスを見つけるプロセスだろう。その点では収穫の多い一戦だった。欧州遠征の連戦で8得点3失点は、堂々とした数字だ」
著者プロフィール
小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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