「やっぱり遠藤航選手はすごい」パリ五輪を目指すU-22代表「守備の要」半田陸が森保ジャパンの一員となって感じたこと (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Getty Images

── 昨年、パリオリンピックを目指すチームが立ち上げられ、大岩剛監督が就任しました。

「ボールをしっかり動かしていくチームですし、そのなかでも1対1や球際のところ、それに(攻守の)切り替えのところは本当に大事にしています。大岩監督は練習のなかでセットプレーに十分時間を使うので、セットプレーを大事にしている監督なんだなって感じています」

── 昨年は3月のドバイカップをはじめ、久しぶりに海外遠征もありました。

「『やっぱりこれだな!』っていうか、自分がやりたかった舞台、目指してきた舞台はこういうところだなって、すごく実感しました」

── 昨秋のヨーロッパ遠征では、スペイン、イタリアなどの強豪国と対戦しましたが、印象に残っているチームはありますか。

「一番はイタリアです。(相手選手との)間合いを空けていたら縦をぶち抜かれて、しかも相手はボールを持って走っているのに全然追いつかなくて......。一瞬のちょっとしたミスでやられるっていう、強豪国とやるからこそわかることを実感できた、いい遠征だったと思います」

── そういう相手だとワクワクしますか。

「試合前からワクワクしますし、試合中も、ぶち抜かれたあとの対応をどうしようって考える、そういうことも自分のなかではワクワクです(笑)。

 ワクワクは相手が強くなればなるほど大きくなりますし、試合を楽しみながらというか、駆け引きを楽しみながら試合ができるような感覚です」

── 今年3月には、ついにA代表初選出。どんな気持ちでしたか。

「すごくうれしかったですけど、その反面、本当に僕が選ばれて大丈夫なのかな......という思いも多少はありました」

── A代表の親善試合と同じ時期に、U-22代表はヨーロッパ遠征を行なっていました。A代表選出が伝えられるまでは、そちらに参加する心づもりだったのですか。

「そうですね。パスポートを準備したり、持っていくものを考えているような状態だったので(笑)。本当にビックリしました」

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