トルシエが感じた日本サッカーとベトナムの類似点 小野伸二や稲本潤一ら黄金世代ともU-20代表は「よく似ている」 (4ページ目)
もうひとりは、やはりPVFで一緒に仕事をしたスタッフだ。モロッコ人で、日本でのサミアコーチとまったく同じ役割を担っている。性格や能力もサミアと似ている。
ラボでの仕事を進めるうえで、彼の役割はとても重要だ。日本と同様に、私のメソッドはラボの活用であるからだ。ラボこそは選手たちに私のスタイルや哲学を理解させ、実践させるための場所だ。
さらにもうひとり、海外からスタッフを招聘するかもしれない。まだ決めてはいないが、そのための予算は確保してある。A代表と五輪代表のふたつを同時に動かしていくには、さらにもうひとり必要だ。
他には多くのベトナム人がスタッフとして働いている。地元のスタッフが多いのも、日本時代と少し似ている。そのほとんどが、PVFの時から私がよく知るスタッフたちで、彼らと働けるのは大きなアドバンテージだ」
(文中敬称略)
◆インタビュー(3):「日本に勝つこともできる」トルシエがベトナムで描くパリ五輪出場や2026年W杯出場への野望>>
フィリップ・トルシエ
1955年3月21日生まれ。フランス出身。28歳で指導者に転身。フランス下部リーグのクラブなどで監督を務めたあと、アフリカ各国の代表チームで手腕を発揮。1998年フランスW杯では南アフリカ代表の監督を務める。その後、日本代表監督に就任。年代別代表チームも指揮して、U-20代表では1999年ワールドユース準優勝へ、U-23代表では2000年シドニー五輪ベスト8へと導く。その後、2002年日韓W杯では日本にW杯初勝利、初の決勝トーナメント進出という快挙をもたらした。
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