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スペインの名伯楽が日本代表のウルグアイ戦出場各選手を評価 「伊東純也、上田綺世はよかったが...」「見どころなし」の選手も (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

【守田英正、堂安律、三笘薫は低調】

 先制点までの流れを、エチャリは淡々と独自に分析している。

「後半に入っても、日本の攻撃は単発だった。左サイドの三笘薫が何度かゴールに向かって相手を脅かしているが、援護がない。最前線の浅野拓磨はシュートチャンスでも沈黙していた。

 ようやく日本に流れが出たのは、61分に伊東純也、上田綺世のふたりを投入してからだろう。試合自体、オープンな展開になりかけていたのもあったか。ふたりはそれぞれ縦の速さと動きの質で変化を起こしていた。上田はやや右へ流れながらポストに入り、伊東がワンツーでインサイドを怒涛の如く侵入。結果、一度はPKとジャッジされたシーンもあった。

 そして75分、同点弾もふたりの連係が肝だったと言えるだろう。菅原由勢からのパスを受けた伊東が右サイドを一気に駆け上がって、DFを突き放す。ゴール前では、上田がニアポストに相手DFを引き連れていた。空いたポジションに入った同じく交代出場のFW西村拓真が、クロスを呼び込んでゴールを決めている。

 戦術的なコンビネーションによるすばらしい得点だった。

 交代出場した選手では、田中碧も好プレーを見せていた。どこか脆さがあった中盤を強化。シンプルにボールを展開し、この日だけで言えば、守田英正よりも確実によかった」

 エチャリは同点弾について説明したあと、各選手についての短い評価もしている。

「GKシュミット・ダニエルは、まだ評価を確定できるようなプレーがない。右CB板倉滉はこれまでどおりの水準を示したと言える。左CB瀬古歩夢への評価は『仕事を果たした』にとどめたい。右SB菅原由勢は一気に深さを使うスルーパスを浅野に送るなど、悪くなかった。だが、左SB伊藤洋輝はノッキングしていた。ボランチの遠藤はよかったが、守田は不調で、田中がベター。両サイドの堂安律と三笘は、本来の力を考えると低調だった。トップの浅野は見どころなし。伊東、上田のプレーを高く評価したい。

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