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サッカー日本代表で見たい選手は誰か 5人の識者が考えた第2次森保ジャパンスタート時の理想フォーメーション (2ページ目)

【能動的なシステム、オフェンシブな選手起用を】

小宮良之(スポーツライター)

この記事に関連する写真を見るFW/上田綺世 
MF/三笘薫、久保建英、鎌田大地、堂安律(伊東純也) 
MF/遠藤航 
DF/旗手怜央(冨安健洋)、冨安健洋(吉田麻也)、板倉滉、酒井宏樹 
GK/シュミット・ダニエル

 森保一監督は、カタールW杯のフォーメーションを継続する可能性が高い。「5-4-1の堅守速攻型」というのか。ドイツ、スペインほどではないが、ウルグアイ、コロンビアも南米の強豪だけに、弱者の兵法で勝ちを拾うのが定石になるだろう。相手のメンバーやコンディション次第だが、「石橋を叩いて渡る」指揮官だけに......。

 ただ、試してほしいのは、能動的なシステム、オフェンシブな選手起用である。高いラインを敷いて、自分たちがボールを持つ時間を増やし、高い位置で攻撃を仕掛ける回数を増やし、人が湧き出るように攻撃を繰り返す。W杯後、上田綺世(セルクル・ブルージュ)や久保建英(レアル・ソシエダ)が欧州で目覚ましい活躍を見せているように、相応の人材はいるはずだ。

 フォーメーションに囚われるべきではないが、バランスのとりやすい4-2-3-1、もしくは変則的な4-3-3で、走力のある選手をバックラインに揃えながら、サイドバックは必ずどちらかが高い位置を取り、ウイングは「個」でも相手を圧倒できる力を持ち、中盤から前線はコンビネーションを使って切れ目のない攻撃を繰り返す。

 最大の焦点は、三笘薫(ブライトン)が違いを作れるか。ベストポジションはウイングバックではない。彼が最大限の力を発揮できる形が、後方を支えてくれる堅牢なディフェンスか、高い位置で連係もできる攻撃型か、それを見極めたい。前者は冨安健洋(アーセナル)、後者は旗手怜央(セルティック)が候補だ。

 ともあれ、主体的にゲームを進められる陣容を望む。

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