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新生森保ジャパンのGK、サイドバック、1トップは誰になるのか 福田正博が各ポジションの現状と候補選手を分析 (3ページ目)

  • text by Tsugane Ichiro
  • photo by Fujita Masato

【1トップの候補は誰になるのか】

 中盤から前線にかけては、鎌田大地(フランクフルト)、三笘、久保、伊東純也(スタッド・ランス)、堂安律(フライブルク)は所属クラブでもレギュラーとして活躍しているし、今回が4年後へのスタートと考えた時、彼らは主力を張れる年齢にある。次回のW杯で鎌田は30歳、三笘は29歳、堂安は28歳、久保は25歳。伊東は33歳だが、あのスピードが一気に衰えるとも考えにくい。

 FWでは、カタールW杯で存在感を発揮した前田大然(セルティック)や浅野拓磨(ボーフム)は順当に招集されるだろう。カタールW杯日本代表から外れた古橋亨梧(セルティック)をどうするかは興味深い。

 海外組が稀有だった時代の日本代表なら、セルティックでゴールを量産する古橋は間違いなくチームの中軸だろう。しかし、いまや海外組は珍しくない。各国代表を見渡せば、所属クラブで結果を残しても、代表での戦い方とフィットしないために代表選外という選手も少なくない。日本代表もその領域に近づいているということだろう。次のW杯に向けて始まる日本代表活動で、古橋の活かし方を模索するのは手だが、そこに固執 する必要もないのかもとも思っている。

 1トップで言えば、上田綺世(セルクル・ブルージュ)が代表招集された時に覚醒できるかは注目している。カタールW杯までは上田を推したし、W杯後のベルギーリーグでの得点量産を見れば、あのポテンシャルを日本代表で発揮する姿をまだ期待したくもなる。ただ、選手というのは期待されている間に結果を残さなければ、その座は追われてしまう。

 実際、開幕したJリーグを見ていると、カタールW杯日本代表の町野修斗(湘南ベルマーレ)や、東京五輪世代の小川航基(横浜FC)は日本代表でプレーさせたい期待感がある。なかでも、小川は東京五輪世代で元々は1、2を争うほど期待された選手だったが、ケガなどで遠回りして東京五輪は選外。それでもJ2で経験を積み、日本代表が見えるところにまで戻ってきた。苦労した分だけ、チャンスを与えれば一発回答してくれるのではないかと思ってしまう。

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