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新生森保ジャパンのGK、サイドバック、1トップは誰になるのか 福田正博が各ポジションの現状と候補選手を分析 (2ページ目)

  • text by Tsugane Ichiro
  • photo by Fujita Masato

【サイドバックに誰を呼ぶのかは注目】

 守備陣は、カタールW杯までの4年間でキャプテンをつとめた吉田麻也(シャルケ)が招集外だったとしても驚きはない。吉田は4年後に38歳になっているが、冨安健洋(アーセナル)や板倉滉(ボルシアMG)という、4年後のチームの土台となるべき選手はすでに育っているからだ。また、吉田の所属するシャルケがブンデスリーガで降格圏にいる状況を踏まえれば、配慮に長ける森保監督が、吉田には残留争いに集中させるほうを選んでも不思議はない。

 岩田智輝(セルティック)は日本代表でのプレーを見たい選手のひとりだ。森保監督は所属チームで選手個々がレベルアップすることが、日本代表強化につながると考えているため、新たな環境にチャレンジしている選手には、自チームで確固たる地位を築くことを望んでいる。

 これに倣えば、今冬に横浜F・マリノスからセルティックに移籍して、途中出場は重ねるものの不動のレギュラーではない岩田の招集が見送られる可能性もある。それでも昨季のJリーグMVPは、センターバックでもボランチでもサイドバック(SB)でもプレーできる。これからの日本代表に欠かせない存在になりうる人材なだけに、招集されることを期待している。

 SBは人材難のポジションなだけに、注目している。右SBは酒井宏樹(浦和レッズ)がまだまだ健在だが、左SBはこれと言った選手がいないのが実情だ。このポジションに期待値を込めて誰を呼ぶのか。はたまた、招集せずに3バックでやるのか。この判断からは、4年後のスタートに対しての森保監督の考え方が垣間見えるのではないかと思う。

 ボランチは順当なら遠藤航(シュツットガルト)と守田英正(スポルティング)が軸になるだろう。ただ、先ほど吉田でも触れたが、遠藤の所属するシュツットガルトもチームは残留争いの真っ只中にいることを踏まえれば、呼ばないという判断があっても不思議ではない。

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