新生森保ジャパンのGK、サイドバック、１トップは誰になるのか 福田正博が各ポジションの現状と候補選手を分析
■サッカー日本代表は３月の２試合で新たなスタートを切るが、今回のメンバーには誰が選ばれるだろうか。カタールＷ杯組を継続していくのか、新しい選手が必要か。福田正博氏に各ポジションの現状を分析してもらった。
三笘薫の日本代表のプレーは「誰もが見たいと思っているだろう」と福田氏この記事に関連する写真を見る
【GKはカタールＷ杯組からの入れ替えがありそう】
いよいよ第二次・森保一監督体制が、ウルグアイ戦（３月24日＠国立）、コロンビア戦（３月28日@ヨドコウ）で始まる。これからの４年間のベースとなる試合だけに楽しみにしている。
まず気になるのは誰を招集するのか。大前提として日本代表は、高い潜在能力を試して育てる場ではなく、現状で力を持っている選手を招集する場だというのがある。ただし、今回の親善試合２試合は、ワールドカップで応援してくれた人たちへの顔見せ的な意味合いもあるため、基本はカタールＷ杯を戦ったメンバーを中心に呼ぶのではないかと思う。
カタールＷ杯組で言えば、ブライトンでプレミアリーグを席巻する活躍を見せている三笘薫、今季から加入したレアル・ソシエダで攻撃の中心的な存在になっている久保建英は、いまや誰もが日本代表で見たいと思っている選手と言っても過言ではないだろう。
GKはカタール大会で守護神だった権田修一（清水エスパルス）が、J2でのプレーという理由から今回の代表招集は見送られ、川島永嗣（ストラスブール）も日本代表からの「ひと区切り」を発表している。権田について言えば、森保監督にすれば実力はすでにわかっているから、いまはシーズンの試合数が多いJ2の戦いに専念するようにとの心配りもあると思う。
このためカタールＷ杯代表組のGKはシュミット・ダニエル（シント＝トロイデン）だけになるので、ほかに誰が呼ばれるかは興味深い。有力候補は谷晃生（ガンバ大阪）だろう。東京五輪世代の守護神が、このチャンスを生かして日本代表の守護神の座を手にできるのか。
一方で中村航輔（ポルティモネンセ）が招集されるかにも注目している。ロシアＷ杯のメンバーで、川島の次の守護神と目された時期もあったものの、ケガなどもあって代表から遠ざかった。2021年１月からポルトガルリーグへ移籍したが、昨季の出場は２試合のみ。それが今季は開幕５戦目で出場してからはレギュラーを手にしている。日本人GKが海外リーグでポジションを掴む難しさを思えば、呼んでもらいたい選手だ。
1 / 4
