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鈴木彩艷「フィールドでは何もできなくなった」少年が世代屈指のGKへ。先輩・西川周作のことは「本当にすごい」とリスペクト (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Nikkan sports/AFLO

---- トップに上がってからが本当の勝負ということですが、自分自身の現状についてはどう感じていますか。

「試合に出るために日々トレーニングしていますけど、チームのなかでの競争に勝てていないですし、まだ自分の力が劣っていると感じています。

 今シーズン、(国際試合を除いて)日本では4試合(リーグ戦2試合、ルヴァンカップ2試合)に出場していますが、自分としては数少ないチャンスでアピールしなければいけなかったのに、そこでも結果としていいプレーというか、いいアピールができていない部分がある。まだまだ何かが足りないのかなと痛感しています」

---- ユースチーム所属の高校生の時に2種登録されて以来、今季でトップチームでの4シーズン目となります。全体を通して振り返るとどうですか。

「やっぱりユースの時は試合に出ていた分だけ、トップでも試合に出たいという気持ちは強かったですけど、最初の1年はまったく試合に出られなくて、そこから徐々に増えて去年が一番多くプレーした(リーグ戦6試合、ルヴァンカップ9試合)とは思いますけど、また今シーズンはなかなかプレーできていない。

 細かいところを見たら年々成長しているのかもしれないですけど、数字や結果で見たら、試合に出場できていないという事実があるので、自分としてはこのままではヤバいというか、本当に危機感を持って今はプレーをしています」

---- Jリーグでは、若い選手が出場機会を求めて期限付き移籍をするケースも珍しくありません。

「もちろん、自分がこの先成長していくうえで、試合に出てプレーすることが非常に重要だということはわかっています。(浦和から)外に出て試合を経験するということも視野に入れながら、その可能性も考えながらやっています」

---- そこはフィールドプレーヤーとは違う、GKならではの難しさがありますか。

「そうですね。GKはひとつしかないポジションでもありますし、トレーニングのなかで成長できる部分はありますけど、試合を通して成長できる部分が非常に大きいとも感じているので。

 試合をして、次の試合までにすごく間が空いてとなると、試合勘といったところでの難しさもありますし、やっぱり試合に出続けながらやっていくほうが、メンタル的にもプレーしやすいかなとは思います」

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