中村憲剛&佐藤寿人が振り返る、思い出のワールドカップ。「岡野!なんでパスしてるんだよ!」

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • photo by AFLO

---- 「ジョホールバルの歓喜」の時は高校生でしたか?

中村 高2でしたね。ゴール前でパスをしてチャンスを逸したテレビのなかの岡野(雅行)さんに向けて「岡野!なんでパスしてるんだよ!」と、いち視聴者として言ってました(笑)。岡田(武史)さんも頭を抱えていましたね。あとカズさん(三浦知良)の交代も衝撃的だった。

佐藤 ヒデさん(中田英寿)がインスイングでクロスを上げて、城(彰二)さんがヘディングで決めたシーンがあったじゃないですか。僕は当時ジェフのユースにいたんですけど、あの形をずっと練習してましたよ。あの時はもう城さんはマリノスに移籍していましたけど、前の年までジェフにいたから、身近な存在ではありましたね。

中村 それはかなりリアルだなぁ。俺はそういう立ち位置にはいなかったから、全然身近じゃなかった。普通の高校生だったから。そういう意味では、寿人は早くからワールドカップというものを身近に感じられていたわけだよね。

---- 今からちょうど20年前の2002年に日韓ワールドカップが開催されましたが、おふたりはどのようにこの大会を見ていたんですか。

中村 僕は大学4年生でしたね。

佐藤 もう、フロンターレに入ることは決まっていたんですか?

中村 いや、あの大会をやっている時はまだ決まってなくて、ちょうど練習参加していたくらい。僕の曖昧な記憶なんですが、当時、岡山一成さんが在籍していたんですけど、練習が始まる前に石?(信弘)監督が「今日、オカはワールドカップを見て行っているから」って言うんですよ。「えっ、練習休んでいいの? Jリーグって融通利くんだな」と思いながら練習に参加してました(笑)。

佐藤 僕はあの年、当時J2だったセレッソにいましたね。J1は4月いっぱいで中断になったけど、J2は大会が開幕する直前の5月中旬まで開催されていたんですね。

 その時、等々力でフロンターレ戦があって、ベンチ外でスタンド観戦になったんです。するとその試合で(大久保)嘉人が退場になって、セレッソのサポーターから「あいつに何とか言ってくれ!」と、なぜか僕が怒られるという。だから、日韓ワールドカップというと、その思い出が強く残ってますね(笑)。

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