加藤聖は「A代表に選ばれながらパリ五輪へ行く」。世代屈指の左サイドバックは「一級品の左足」で未来を切り開く (4ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by AFLO

---- 昨年の東京オリンピックでの日本の試合は見ましたか。

「はい。フランス、メキシコ、スペインとか、そういう国を相手に、あそこまで戦えていたのは本当にすごいなって思いましたし、自分もオリンピックに出たい気持ちが強くなりました。僕たちは絶対に金メダルを獲りたいと思っています」

---- 6月にはU−21代表として初めて臨む公式戦、U−23アジアカップがウズベキスタンで開かれます(注:このインタビューは大会の前に日本で実施)。

「自分の力を試すというわけじゃないですけど、グループリーグで当たるチームも簡単に勝てるチームじゃないと思うので、どれくらい自分が通用するのかを知ることもできますし、そこでいいプレーができれば、今後の自信にもつながると思います。

 今後パリオリンピックに出て、ヨーロッパとかのチームと対戦し、A代表クラスの選手と戦うことになった時、ここ(アジア)で苦戦していたら絶対に戦えない。やっぱり自分はA代表に入りたいので、こんなところで苦戦はできないなと思います」

---- パリオリンピックの先に、どんなキャリアを思い描いていますか。

「そんなに先のことまでは考えていないというか、J1昇格やパリオリンピックという大きい目標がすぐ目の前にあるので、まずはそこへ向けて今できることをやっていきたい。なので、いつ海外へ行ってプレーするとか、そういうことはまだ考えていません。今は目の前の目標だけに集中してやろうかなって思っています」


【profile】
加藤聖(かとう・ひじり)
2001年9月16日生まれ、兵庫県神戸市出身。小学生時代はヴィッセル神戸U−12→鹿の子台FCでプレーし、中学進学でJFAアカデミー福島に入団。高校卒業までの6年間を過ごし、2020年にV・ファーレン長崎に加入する。2021年3月にJリーグデビュー。2022年6月にウズベキスタンで開催されたU23アジアカップのU−21日本代表メンバーに招集される。ポジション=DF。身長171cm、体重64kg。

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