サッカー日本代表、三笘薫ら五輪世代が躍動。W杯8強へは豪州戦で「5」からの増加がカギ (2ページ目)
東京五輪世代も台頭し、7大会連続のW杯出場を決めた日本代表この記事に関連する写真を見る 今回の最終予選全体の流れを見ても、序盤で低空飛行が続いたチームに確かな揚力を与えてきたのは、東京五輪世代の選手たちだった。
6連勝のスタートとなった第4戦のオーストラリア戦で、田中が先制ゴールを決めたのをはじめ、第7戦の中国戦では、DF中山雄太が絶妙のクロスから貴重な追加点をアシスト。第8戦のサウジアラビア戦では、DF板倉滉がレギュラーセンターバック欠場の穴を完璧に埋めた。
そして、今回のオーストラリア戦では、板倉、田中が先発出場し、FW上田綺世、中山、三笘が交代出場。最終予選を通じて徐々に勢力を拡大していった東京五輪世代の出場人数は、この試合で最多の5人を数えた。
日本代表が受けた揚力の大きさは、次第に増加する東京五輪世代の人数に、間違いなく比例していた。
この流れが今後、加速するかどうか。本大会に向けたチームの強化を考えるうえでも、重要な要素となるはずだ。
森保一監督は、今回の最終予選を通じて、フォーメーションとメンバーを固定することでチームの強化を図ってきた。
6連勝のスタートとなった第4戦のオーストラリア戦以降、フォーメーションは4-3-3で固定され、先発メンバーもケガで招集外となった選手以外は代えていない。
MF遠藤航は言う。
「同じシステムでやるメリットは感じている。2ボランチのオプションを持つとか、他の配置も試すとかをやれれば理想だが、システムを変えずにやって、(崩しの)形が見えているのはポジティブなことだと思う」
南野もまた、自身がゴール前でチャンスに絡むシーンが増えたことについて、「システムに慣れたというところが大きい。特に何かを変えたわけではなく、長い時間プレーすることでよくなっていったんじゃないか」と話している。
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