日本サッカーの名コンビと言えば? 懐かしいペアから、納得の2人組まで (5ページ目)

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個の能力をチーム力に昇華させた名波&俊輔
浅田真樹氏(スポーツライター)

1位:名波浩&中村俊輔(日本代表)
2位:佐藤寿人&青山敏弘(サンフレッチェ広島)
3位:中山雅史&高原直泰(ジュビロ磐田)
4位:小野伸二&本山雅志(U-20日本代表)
5位:中村憲剛&大島僚太(川崎フロンターレ)

 コンビネーションにもいろいろあるが、2人の間でホットラインを開通させ、わかりやすい形でコンビネーションを確立していたのが、佐藤寿人と青山敏弘。1本のパスでいとも容易く裏を取ってしまう術は、芸術的でさえあった。

 中山雅史と高原直泰は、いわば師弟コンビ。2人の間に巧みな連係があったわけではないが、ともに得点王を獲得したJ史上稀有な2トップであり、点をとるための技術の伝承というコンビネーションが存在していた。

 小野伸二と本山雅志は、リアル「翼くんと岬くん」。とくにU-20日本代表当時は、呼吸のあったパス交換から、どちらからともなくドリブルで仕掛けたり、ラストパスを通したりと、見ていて実に楽しいコンビだった。

 中村憲剛と大島僚太は、プレーのイメージを共有することでピッチ上を支配できたコンビ。1人ずつでも十分に存在感が際立っていたが、2人揃ってピッチに立つと、川崎フロンターレのサッカーが一気にテンポアップした。

 しかしながら、2人のコンビネーションと聞いて、真っ先に頭に思い浮かんだのは、2000年アジアカップ優勝時の名波浩と中村俊輔だ。名波はプレー面だけでなく、メンタル面も含めて中村を巧みに操り、それぞれが優れたパフォーマンスを発揮。個の能力をチーム力へと昇華させた。印象に残る名コンビである。

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