日本サッカーの名コンビと言えば? 懐かしいペアから、納得の2人組まで (2ページ目)

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最も調和を感じさせた長谷部&遠藤
小宮良之(スポーツライター)

1位:遠藤保仁&長谷部誠(日本代表)
2位:中澤佑二&田中マルクス闘莉王(日本代表)
3位:本田圭佑&長友佑都(日本代表)
4位:高原直泰&柳沢敦(日本代表)
5位:中田英寿&前園真聖(五輪代表)

 名コンビの定義は人それぞれだと思うが、調和を感じ取った選手同士ということか。11人対11人の戦いのなかでも、際だって強い結びつきはある。ポジション的なものだけが理由でなく、精神的シンクロもあるか。

 その点、ボランチとして長くプレーした遠藤保仁、長谷部誠の2人は、最も調和を感じさせたコンビである。どちらが上がり、下がるか、役割を分担し、お互いが高め合い、全体をコントロール。プレーに様式美を与えた。

 中澤佑二、田中マルクス闘莉王のセンターバックは日本サッカー史上、最も強固だったと言えるだろう。2010年南アフリカW杯のベスト16は、彼らが殊勲者。中澤の相棒としては、横浜F・マリノスでJリーグを連覇した松田直樹とのコンビも忘れ難い。

 本田圭佑、長友佑都は過去10年、日本サッカーをけん引してきた。2人は反骨心と向上心が人並外れて強く、類似した性格がひとつのエネルギーになった。とくにザックジャパン時代、左サイドで作る世界観は独特だった。

 2006年ドイツW杯は失意の結果に終わったが、高原直泰、柳沢敦は2トップの呼吸を感じさせた。同年代だけに、ユースから切磋琢磨。直前のドイツ戦は阿吽の呼吸だったが......。

 中田英寿は誰と調和というのが、実はあまりない。それは彼自身が独特な感覚を持っていたからか。その点、アトランタ五輪時代に組んだ前園真聖とのコンビが"息を合わせる"最後の時代だったかもしれない。

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