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日本サッカーの名コンビと言えば? 懐かしいペアから、納得の2人組まで (3ページ目)

  • photo by AFLO

セレッソ大阪に"リアル翼&岬"がいた
原山裕平(サッカーライター)

1位:香川真司&乾貴士(セレッソ大阪)
2位:佐藤寿人&青山敏弘(サンフレッチェ広島)
3位:森島寛晃&西澤明訓(セレッソ大阪)
4位:遠藤保仁&長谷部誠(日本代表)
5位:中村憲剛&小林悠(川崎フロンターレ)

「名コンビ」と聞いて真っ先に思い浮かんだのは、香川真司と乾貴士の2人だ。ともにキレのあるドリブルを備えながら、つかず、離れずの位置取りで卓越した連係も披露。

 20歳前後の小柄なアタッカーが、屈強なDFを手玉に取る様は痛快そのもの。2009年にはJ2が舞台だったとはいえ、香川は27ゴールを挙げ、乾も20ゴールを記録。結果だけではなく娯楽性に富んだ2人のコンビネーションは、"リアル翼&岬"と言っても大げさではなかった。

 佐藤寿人と青山敏弘のコンビネーションもすごかった。佐藤が飛び出せば、青山が強くて正確なスルーパスを通す。要求し続けた佐藤が青山を鍛え、青山は佐藤の要求に答えるために成長を続けた。この名コンビこそが、3度の優勝を成し遂げたサンフレッチェ広島の黄金期を築いた。

 同じことは中村憲剛と小林悠にも言える。こちらは出し手の中村が、小林の得点能力を引き出した。同様にこのコンビがなかったら、川崎フロンターレに最強時代は訪れなかっただろう。

 森島寛晃と西澤明訓の凸凹コンビもインパクトは大きかった。西澤が懐深く前線でボールを収め、森島が鋭く飛び出してゴールに迫る。日本代表でも好連係を見せた2人は、強い絆で結ばれ、初優勝を目前とした2005年の最終節、「モリシにタイトルを」の想いでピッチに立った西澤の鬼気迫るプレーは今でも印象に残る。

 遠藤保仁と長谷部誠のコンビには"鉄板"という言葉がふさわしい。司令塔型の遠藤とバランサータイプの長谷部。補完性の高い2ボランチは、長く日本代表の中核を担った。もっとも山口蛍の台頭で、大事な2014年ブラジルW杯の本番ではセット起用されず。"鉄板"が崩れたことも、早期敗退の原因だったかもしれない。

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