久保建英「4位だと申し訳ないし、何も得るものがない」チームとして日本サッカー協会として検証が必要だ (2ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by JMPA

疲労困憊のなかにあっても、最後までゴールを目指して戦っていた久保建英疲労困憊のなかにあっても、最後までゴールを目指して戦っていた久保建英この記事に関連する写真を見る 3点のビハインドを追った3位決定戦でも、誰より反撃の道筋を見つけ出していたのは久保だった。日本が一矢報いたMF三笘薫のゴールにしても、久保がチャンスメイクしたものである。

 78分、右サイドから中央へドリブルで進入した久保が、十分に相手選手を引きつけて左サイドの三笘へパス。三笘は鋭い切り返しから縦に持ち出し、左足でシュートを決めた。

「途中から入ってきた薫くんがすごくフレッシュな風をもたらしてくれて、途中から自分は薫くんばかり探して、フリーなら薫くん(へパス)というふうにした。薫くんなら何とかしてくれるんじゃないかって」

 その言葉どおり、久保はどうにか"切り札"を生かして反撃しようと試みた。試合展開を考えれば、的確かつ当然の判断だったが、それだけでは納得しないのも久保らしい。

「自分も最後は人任せになってしまって、薫くんに申し訳ない。全員が全員、自信を持って、あれくらいの相手なら圧倒するくらいのチームだったと思うんで、すごくもったいないと思う」

 そして久保は、「別に、どことやってもやれないことはないと思う」と話しつつも、こう続けた。

「今日みたいにボールに触って仕掛けることはできたけど、結局、点を取れないで終わったら一緒なんで。もう結果にどんどんこだわって、難しい試合でも1点、2点と先に取れるように、どんな形でもいいから、取らないといけないなと思う」

 話しながらも悔しい試合がよみがえるのか、久保は吐き捨てるように言う。

「今日ぐらいの相手だったら、3人ぐらいがマークについていてもはがして、どフリーの選手にパスを出すだったり、シュートを決め切るだったり、それくらいじゃないといけないと自分の頭でわかっていながら、今日は結果的に、まだ自分はそこまでのレベルになかったってだけだと思う」

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