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日本代表にあってU-24に足りないもの。大迫勇也と鎌田大地の重要性が浮き彫りになった (3ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 チームの強化の基本は守備からだと言われる。後方に経験豊富なA代表選手を並べれば、日本の戦力は上がるという考え方を100%否定するつもりはない。常識的にはむしろこちらかもしれない。しかし、この試合を見ると、U-24の弱点は、後ろではなく前にあることが明白になる。

 それがA代表の戦いを通して、まさに反面教師として見て取れた。A代表対U-24。ジャマイカ戦がキャンセルになり、急遽組まれたこの一戦は、皮肉にも、誰がU-24のオーバーエイジに相応しいかを探るのに最適な試合となった。もちろん、すでに候補は決まっていて、3人の名前は動かせないのだろうが、U-24のマックス値をいかにしたらアップできるかという視点に立つと、いまから引き返せないものかと、無理な注文をしたくなる。

 大迫と鎌田。U-24にこの2人が加われば、日本の総合力は確実にアップする。3人目は吉田でも、酒井でも、遠藤でもいい。どうにかならないものだろうか。大真面目に嘆きたくなるのである。

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