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サッカー日本代表のユニフォームはなぜ青いのか。その歴史と理由に迫ってみた (4ページ目)

  • 後藤健生●文 text by Goto Takeo

 日本代表は1936年のベルリンオリンピックに出場し、のちの1938年ワールドカップでベスト4位に入る強豪スウェーデンを破る快挙を成し遂げたが、この時の日本代表は早稲田大学主体の選抜チームだった。しかし、ユニフォームは早稲田のエンジではなく、1930年に初の国際タイトルを獲得した時と同じブルーが使われており、ベルリン五輪の成功によって「ブルー」は日本代表のカラーとして完全に定着した。

 もっとも、日本代表がファーストカラーとしてブルーを使っていたのは1950年代までで、1960年代になると白が日本のファーストユニフォームとなっていた。1964年東京五輪でアルゼンチンを破った時も、1968年メキシコ五輪で銅メダルを獲得した時も、日本代表のユニフォームはブルーではなく、白が基調だった。

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 その後も、1980年代までは白の時代がつづいたが、1989年に突然ユニフォームは赤に変更された。しかし、Jリーグ発足前年の1992年に初めての外国人監督としてハンス・オフトが招聘されて日本代表が本気でワールドカップ出場を目指すようになると、ユニフォームの色は再び「ブルー」に戻された。

 オフトの時代以降、日本代表のブルーの色調は次第に濃くなってきた。だが、日本代表の原点は今回のアニバーサリーユニフォームのような「ライトブルー」(東京帝大のスクールカラー)だったのだ。

 今後は、日本代表のユニフォームの青の色調も頻繁に変えないでほしい。できれば、原点である「ライトブルー」に戻してもらいたいものなのだが......。

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