日本代表の「名バイプレーヤー」5人。オレ様キャラとも良好な関係を築いた (4ページ目)
数多くの主役の選手たちと、コンビを組んだ福西崇史強烈な個性で「バイプレーヤー」の役割を務めた
福西崇史
MF/国際Aマッチ64試合出場7得点(1996-2006年)
優れた身体能力を生かした空中戦が福西の見せ場だった。整ったマスクも含めて"スター性"を感じさせた選手。ボランチで守備的な役割を果たした姿が目に焼き付いているが、実は攻撃的なセンスを併せ持つ万能タイプのMFだった。
「バイプレーヤー」という印象が強いのは、彼がプレーしたチームが並みのチームではなかったからだ。
福西が現役当時のジュビロ磐田はまさに"日本版銀河系"だった。緻密なパスワークで中盤を組み立てる名波浩を中心に、感性溢れるパッサーの藤田俊哉や、カバーリング能力に優れた服部年宏などの多彩な顔触れ。福西の入団当時にはブラジル代表主将のドゥンガまで在籍していた。
日本代表では攻撃への志向が強い中田英寿とボランチを組んだので、福西はバランサーとしての役割を要求された。磐田のようなスター軍団のなかで、あるいは中田と組んで「バイプレーヤー」としての役割を果たすには、福西くらいの強烈な個性を持つ選手でなくては務まらなかったことだろう。
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