日本代表の「名バイプレーヤー」5人。オレ様キャラとも良好な関係を築いた (2ページ目)

  • 後藤健生●文 text by Goto Takeo
  • 高橋 学●写真 photo by Takahashi Manabu

豊富な運動量とクロスで、日本代表を支えた駒野友一豊富な運動量とクロスで、日本代表を支えた駒野友一多くの監督に使われたクロス職人

駒野友一 
DF/国際Aマッチ78試合出場1得点(2005-14年)

「クロスの職人」とでも言おうか。守備網を深くえぐる強いクロスは、相手に脅威を与えつづけた。

 右サイドバックを主戦場としていたが、左サイドも難なくこなし、さらに左右のウイングバックでもプレーした。「利き足は右だが手は左利き」というあたりに左右でのプレーを同じようにこなせる秘密があるのだろう。

 豊富な運動量も武器だったが、何よりもどちらのサイドからでもクロスの質がまったく変わらないのが持ち味。

 同時代をプレーしたサイドバックには、加地亮や長友佑都、内田篤人など多くのライバルがいたにも関わらず、多くの監督が駒野を招集しつづけたのも、監督にとって「計算のできる選手」だったからだ。

 真面目な性格と「いじられキャラ」で、チームメイトとの関係性も良好だった。2010年の南アフリカW杯で日本代表はラウンド16でパラグアイと対戦。PK戦では駒野がクロスバーに当てて失敗。日本敗退の原因となってしまったが、その後もPK戦になると臆することなくキッカーを務めていた。

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