「最強」2000年アジアカップの
日本代表はそれまでと何が違ったのか (5ページ目)
2000年アジアカップの日本代表の戦いぶりについて語る山本昌邦氏 そんなピッチ上の選手たちの様子を、山本は頼もしく眺めていた。
「スタート(初戦)は重要だと思いながらも、正直、まだ新しいチームだし、上の世代とシドニー世代が合流して限られた準備期間しかなく、不安がなかったわけじゃない。でも、(サウジを)圧倒しましたからね。『こいつら、やっぱりうまいな』って思いましたし、日本が一番テクニカルでしたよね。当時のアジアは、暑いところで試合をすると、倒れたら起きてこないみたいなサッカーがまだ主流だったなかで、攻守の切り替えとか、コンパクトにしてボールを奪うとか、そういうところでも日本が一番スピーディーでした」
日本はアジアを代表する強豪国を寄せつけず、記録的なスコアで2連勝。早々にグループ首位通過を決めたばかりでなく、ライバルたちの度肝を抜いていた。
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