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「黄金世代」超えもある。
真の「久保建英世代」の戦いを世界で見たい (4ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by AFLO

 加えて、今回のキャンプ開催とタイミングを同じくして、J1の試合が4試合行なわれため、招集できなかった選手も控えている。

 FC東京のDF中村拓海、サガン鳥栖のMF松岡大起、MF本田風智、清水エスパルスのMF鈴木唯人、ヴィッセル神戸のFW小田裕太郎、セレッソ大阪のMF西川潤らが、それにあたるが、これだけの数の選手が所属クラブで戦力として計算されていることに、あらためて驚かされる。

 また、この世代にはすでに海外組もおり、ベンフィカ(ポルトガル)所属のGK小久保玲央ブライアンは、昨季UEFAユースリーグで決勝に出場している。人材は実に豊富、かつ多彩なのだ。

 小久保にはヨーロッパでプレーしているという利点もあり、もしかすると、10月に行なわれるA代表のオランダ遠征で、大抜擢もあるかもしれない。そうなれば、この世代にも大きな経験値となって還元されることだろう。

 久しぶりのキャンプを終えた斉藤が語る。

「Jリーグで少しずつ(試合に)出て、3点取れて、ちょっとは自信がついたかなという感じはするが、代表は別。みんなのレベルも高かったし、まだまだがんばらないといけないなと思えた」

 影山監督もまた、「(所属クラブで)試合に出る選手が多くなり、自分自身を強化している。毎週自チームで活躍しているのが、何よりの強化」と、彼らの成長ぶりに目を細める。

 未知の伝染病が世界中に未曾有の被害を広げており、先行きは不透明。とても明るいとは言い難い。

 だが、せっかくの粒ぞろいで伸び盛りの世代なのだ。彼らが真っ向から世界に挑む姿を、ぜひとも見てみたいものである。

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