今試合をしたら日本代表は久保建英が中心か。チームの不安要素も判明 (4ページ目)

  • photo by Matsuoka Kenzaburo

さまざまな組み合わせをテストしたい

後藤健生(サッカージャーナリスト)

コンディションのよさそうなメンバーを選んだコンディションのよさそうなメンバーを選んだ 日本で新型コロナウイルスの感染者数が増加している現在、ヨーロッパのクラブに所属している選手を招集することは可能なのだろうか? たとえば、日本からヨーロッパに帰った時に行動制限などが課せられるようなら「強行招集」はすべきではない。

 今回はその点は無視して全選手を対象としてベストメンバーを選んだが、リーグ戦が途中で終了してしまったフランスやオランダでプレーしている選手たちはコンディションに不安があるので先発からはずした。

 たとえば、守備陣ではリーグアンが打ち切りとなったマルセイユ所属の酒井宏樹や出場機会が少ないままガラタサライを退団した長友佑都は起用せず(とくに長友は年齢的なこともあり、バックアップ探しは急務)、SBにはJリーグで好調なプレーを見せた室屋成と佐々木翔を起用した。最近のパフォーマンスを見れば、酒井高徳の代表復帰や若い鈴木冬一の抜擢も期待したい。

 MFは柴崎岳と遠藤航で決まりだろうが、Jリーグ組で成長著しい田中碧や、ロシアに移籍したばかりの橋本拳人も絡んでくる。

 攻撃陣でもオランダリーグの打ち切りで活躍の場を失った堂安律や、個人的な理由からポルトで出場機会を失った中島翔哉ははずし、スペインでその実力を証明した久保建英や、それぞれの所属チームで好調だった鎌田大地、浅野拓磨を試したい。鎌田はやはりトップ下だろうから、南野拓実は左サイドや1トップでテストしたい。

 W杯2次予選は再延期になったが、JFAは親善試合を組む意向だという。もしそれが実現するなら、最終予選に向けてのチームづくりが最優先。同時に若手中心で戦う試合もあっていい。

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