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今試合をしたら日本代表は久保建英が中心か。チームの不安要素も判明 (2ページ目)

  • photo by Matsuoka Kenzaburo

クラブでコンスタントに試合に出ているメンバー

飯尾篤史(スポーツライター)

コンスタントに試合に出ているメンバーを選出コンスタントに試合に出ているメンバーを選出 所属クラブでコンスタントに試合に出ているメンバーを選出したが、唯一の例外が南野拓実だ。冬に移籍したリバプールではスタメンの機会が少なかったが、所属するのは昨シーズンの欧州王者であり、今シーズンぶっちぎりでプレミアを制したチームなのだ。南野を選ばない手はない。

 その南野を左サイドにスライドさせてまで起用したいのが、鎌田大地。シント・トロイデンから復帰したフランクフルトで、公式戦10ゴール9アシストと大きく飛躍。サガン鳥栖時代から定評のあったフィニッシュワークに磨きがかかり、ヨーロッパリーグ(EL)のラウンド32ではハットトリックを決めたほど。ヨーロッパの速さ、強さにも完全に適応した鎌田を一度、トップ下で試したい。

 右サイドはマジョルカで孤軍奮闘した久保建英を、満を持してスタメンで起用。アトレティコ・マドリードの猛者たちを手玉に取ったドリブルを、遺憾なく発揮してほしい。ヘンクでスタメンを張り、ベルギーで一目置かれている伊東純也も外しがたい存在だが、スーパーサブとして快足を生かしてもらおう。

 ザルツブルクの奥川雅也は、チーム内で南野の後継者と評価されている24歳。プロ1年目だった15年夏に京都サンガF.C.から欧州に渡り、過去4シーズンは期限付き移籍で経験を積んだが、昨季は公式戦11ゴールとブレイク。代表に招集されても不思議ではない。

 ボランチの一角は、名門シュツットガルトのドイツ1部復帰に貢献した遠藤航。もうひとりは、スペイン3部に降格したデポルティーボ・ラ・コルーニャの柴崎岳より、現在無類の強さを誇る川崎フロンターレの心臓、大島僚太を推したい。遠藤と大島のリオ五輪コンビに、ロストフへ移籍した橋本拳人が食い込めるかどうか。

 1トップの大迫勇也と、CBのセリエAコンビ、吉田麻也&冨安健洋は文句なし。右SBも酒井宏樹を脅かす存在は見当たらない。バックアップには東京五輪世代の21歳、橋岡大樹に経験を積ませたい。

 問題は左SBだ。頼みの長友佑都は今年2月以降、登録から外れて公式戦のピッチに一度も立っていない。契約満了でガラタサライを退団したが、現時点では所属先が決まっていない状態なのだ。シント・トロイデンの松原后も8月9日のヘントとの開幕戦ではベンチを温めていた。

 一方、Jリーグに目を向けると、最も好パフォーマンスを見せているのが、川崎フロンターレの登里享平。ただし、代表未経験者であり、今年30歳になるため、選出は難しい。

 そこで、本来はボランチだが、昨シーズンに何度か左SBでも出場した中山雄太を抜擢した。長友のように上下動をするタイプではないが、正確な左足のキックでビルドアップに貢献でき、偽SBとして中盤でプレーしても面白い。

 GKはシント・トロイデンのシュミット・ダニエルが負傷で長期離脱中。そのため、ポルトガルリーグ後半戦でポジションを掴んだ権田修一と、J1で現在、好セーブを連発している柏レイソルの中村航輔の争いになる。

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