久保と堂安が揃い踏みも
U-22代表はなぜ期待外れに終わったのか (3ページ目)
マンチェスター・シティに獲得され、今季はローンに出ている食野も、当地屈指の強豪レンジャーズからゴールを奪うなど、目に見える結果を残している。
「自分のドリブルはアクセントになるし、(海外でも)通用すると思いました。そこを買われてシティに移籍したわけですし」と自信をのぞかせた一方、「(成長したいのは)パワー。海外の選手はミドルレンジでもしっかり枠に鋭いシュートを飛ばす。自分もパワーをつけて、パンチのあるシュートを枠に飛ばせるように取り組みます。選択肢を増やしたいので」と話した。
小川、三好、食野の3人は、それぞれに途中交代から見せ場をつくった。しかしこのチームの攻撃陣には「すごい選手がいっぱいいるので、一回でも気を抜いたり、変なプレーをすれば、次はない」と食野は言う。三好は「こういった1試合でポジションを失うこともある」と危機感を口にした。そしてストライカーの小川は「死に物狂いで得点を追い求めていきたい」とあらためて決意を示している。
東京五輪には、オーバーエイジの3枠を含めて、18人しか登録できない。また、本番での期待感は今日の比ではないはずだ。来夏まで繰り広げられる熾烈なサバイバルの先にチームの成長があれば、この広島で味わったような肩透かしはないと信じたい。
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