2019.10.11

広島・森島司、シャドーで覚醒。
U-22代表でも激戦区ポジションに挑む

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • (株)サンエス秋田耕二●撮影 photo by Akita Koji, AFLO

東京五輪を目指す若きフットボーラーたち(8)
サンフレッチェ広島・森島司@前編

 パスもドリブルも一級品で、誰もが認める才能を持ちながらくすぶっていた男が、プロ4年目の今シーズン覚醒した。サンフレッチェ広島における激戦区のポジションであるシャドーを射止め、10月5日に行なわれたJ1第28節・ヴィッセル神戸戦では2得点2アシストの大活躍。10月のブラジル遠征で満を持してU-22日本代表に復帰した森島司の素顔に迫る。

「東京五輪を目指す若きフットボーラーたち」(1)から読む>>>

MF森島司(もりしま・つかさ)1997年4月25日、三重県生まれ。四日市中央工高出身―― 過去3シーズンでリーグ戦15試合0得点だったのに、今シーズンはすでに16試合に出場して初ゴールも決めています(※取材は9月26日)。昨シーズンまでと最も変わったところは?

森島司(以下:森島) 自信がついたのが大きいかなって思います。システムが4-4-2から3-6-1になって、シャドーを任せてもらえるようになってから、自分のよさを出せるようになって。ドリブルも通用しているし、(プレースキックの)キッカーも任せてもらって監督からの信頼も感じますし……。何が変わったかはわからないですけど、シャドーをやらせてもらっているのは大きいと思います。

―― 4-4-2だった昨シーズンはサイドハーフでプレーすることが多かったようですが、なかなか出番を得られなかった。

森島 サンフレに入ってからドリブルもできるようになったので、サイドでもやれると思っていたんですけど、4-4-2ならボランチをやりたかったんです。真ん中でプレーしたほうが自分のよさが出せると思っていて。だから、「4-4-2ならボランチだな」と勝手に決めつけていた。そういうのもダメだったのかなと思います。

―― 3-6-1に変更された今シーズンも、最初はウイングバック、つまりサイドでプレーしていたでしょう? 城福浩監督が言っていましたよ。「モリシが『シャドーをやりたい』と言ってきた」と。

森島 それ、記事にもなったんですけど、すごく大きく書かれちゃって(苦笑)。監督との会話のなかで「自分はシャドーのほうがやりやすいです」って伝えただけなんですよ。そうしたら監督が、「じゃあ、シャドーでの機会も増やす」と言ってくれて、それで実際にシャドーで試合に出ることができた。そこで自分としてもいい感じでやれて、その後も起用してもらっている、という感じです。