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広島・森島司、シャドーで覚醒。
U-22代表でも激戦区ポジションに挑む (3ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • (株)サンエス秋田耕二●撮影 photo by Akita Koji, AFLO

―― アルビレックス新潟戦ですね。ドリブルで5人くらい抜いて。

森島 そうです。抜きました(笑)。あれ以降、ちょっとずつ自信がついて。シャドーをやらせてもらえば、1枚は剥がせるっていう自信があります。それもあって、3-6-1に戻った今シーズンはシャドーで勝負したいなって思いました。

―― とはいえ、シャドーのポジションは、川辺駿選手、野津田岳人選手、柴崎晃誠選手、東俊希選手、渡大生選手らがいる激戦区。そういったライバルたちから見て盗んでいるものもあるのですか?

森島 本当に激戦区なんですよね。キャンプの最初の頃はシャドーをやっていたんですけど、周りを見て「エグいな」って思いました(笑)。ただ、見て学ぶのも大事ですけど、今は逆に、他の人が持ってないものを出そうと。裏への動きや突破、推進力を出したいと思っています。そういうプレーはチームに足りない部分だと思っているので、意識していますね。

―― そういう話を聞くと、ワイドでも十分、推進力を出せそうな気がします。

森島 今はワイドで起用されても、やれると思っています。自信を持ってプレーできるんじゃないかなって。ただ、当時はドリブルもうまく出せなかったし、守備もできないし、「ワイドでいいプレーをしても、リーグ戦で起用してもらえないんじゃないか」とか、モヤモヤしていて......。得意じゃないポジションにトライして出られないのは、キツいなっていう思いがありました。

―― 浦和戦以降はポジションを掴みましたが、コンスタントに試合に出られるようになって、何が変わりました?

森島 やっぱり、週末の試合に向けて調整していくのは、やりやすいですね。それまでは出られるのかどうか、ベンチに入れるのかどうかもわからなかったので。

 ただ、最近は対策されるようになってきたから、難しさも感じます。僕とカシくん(柏好文)の関係を警戒されて、(広島の)左サイドに人数をかけて守ってくる。だから今は、対策されていても仕掛けていく部分と、対策の裏をかく部分のバランスが難しいなと思いながらやっています。

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