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広島・森島司、シャドーで覚醒。
U-22代表でも激戦区ポジションに挑む (2ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • (株)サンエス秋田耕二●撮影 photo by Akita Koji, AFLO

―― でも、城福監督は、「おっとりしていて、マイペースなところがあるモリシが、はっきり言ってきたのがうれしかった」と話していましたよ。

森島 いや、もうシンプルに、あの頃はワイドに限界を感じていました。ACLではワイドで起用されていたんですけど、(4月10日)大邱戦でサブどころかベンチからも外されて......。結果、ケガ人が出たからベンチには入れたんですけど、ワイドでベンチにも入れないんだったらシャドーで勝負したいなと。

―― やらせてもらえば、結果を残せる自信はあった?

森島 ありましたね。言ったからには、やらないといけないとも思ったし。だから、しっかり言えたのはよかったかな。

―― 実際、今シーズンのリーグ戦初スタメンとなった5月26日のJ1第13節・浦和レッズ戦ではシャドーのポジションで起用され、1ゴール2アシストと結果を残しました。「これでダメだったら、あとはない」といったプレッシャーはなかった?

森島 いや、ピッチに入ったら、もう何も考えてないですね。プレー中はプレッシャーも感じてない。戦術のこととか、次のプレーのことしか考えてないので。

 あの頃はシュート練習をよくやっていたので、ペナルティエリア近くになったら振り抜こうっていうのは意識していました。それまではゴール前まで入っても、選択肢が少ないから(どのプレーがいいのか選択で)詰まることが多くて......。でも、今はシュートという選択肢ができたので、プレーの幅が広がったなって感じています。

―― 先ほど「ドリブルもできるようになった」と。たしかに四日市中央高時代はボランチで、ボールをさばくイメージがあった。ドリブルはいつ頃から武器に?

森島 高校時代とは、本当に変わりましたね。自分でもドリブルができる選手とは思ってなかった(苦笑)。2年目のキャンプの時(森保一監督時代の2017年)、ボランチからシャドーにコンバートされて、そこで「意外とドリブルもできるんやな」「意外とスピードもあるんや」って気づいて。その年の開幕戦にもスタメンで出させてもらいました。

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