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スペインの名将がコパの日本を評価。
「南米の強豪と対等に戦える」 (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Watanabe Koji

 耐えしのいだチリは後半37分、アランギスが右サイドの深い位置でボールを受け、左足でクロスを送り、これをアレクシス・サンチェスが決めて、簡単に0-3とした。その1分後には、日本がハイボールの対応に戸惑うなか、バルガスが裏に抜け出し、前に出たGK大迫敬介(サンフレッチェ広島)の鼻先を破って0-4とし、勝利を決定づけている。チリの攻撃は抜け目がなく、効率的だった」

 エチャリは、日本が多くの好機を作ったことを高く評価した。しかし、それを決められず、失点を重ねてしまい、大差をつけられたのも動かざる事実だった。スペインの目利きは、冷静にコパ・アメリカの初戦をこう総括した。

「日本の立ち上がりは悪くなかったし、後半もゲームを支配した時間があった。しかし、チリの決定力、老練さに屈した。これだけのチャンスを決められないと苦しくなる。ただ、悲観することはない。日本はシステムに戦いを適応させながら、貴重な経験を積んでいる。0-4というスコアにはなったが、細かい点を修正、改善することで、南米の強豪相手でも対等に戦えるはずだ」
(つづく)



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