森保式3バックはA代表にハマるのか。エルサルバドル戦を数字で検証 (2ページ目)
ただし、トリニダード・トバゴ戦後に「現段階ではA代表は4バック」とコメントしたように、現状、森保監督は3-4-2-1をひとつのオプションとして考えている様子で、当面は4-2-3-1がベースとなりそうだ。
そこでクローズアップされるのが、今回のエルサルバドル戦でお披露目された2つ目のポイント、「試合中の戦術変更」である。
いわゆるオプションとしてのプランBを、森保監督はどのような狙いを持って、どのように運用するつもりなのか。これは、アジア2次予選における森保ジャパンの大きなチェックポイントになる。つまり今回のエルサルバドル戦で見えたものが、今後の森保ジャパンを見ていくうえで極めて重要な要素になるはずだ。
まずこの試合で、森保監督はトリニダード・トバゴ戦から6人を変更してスタメンを編成した。当然、その選手起用からは指揮官の頭の中に描かれる"絵"が見え隠れする。
GKは、これがA代表3試合連続のスタメン出場となったシュミット・ダニエル(ベガルタ仙台)。日ごろから森保監督が「GKやDFからのビルドアップ」というフレーズをよく口にすることからしても、おそらく現在の正GK候補筆頭に昇格したと見て間違いないだろう。
3バックは、トリニダード・トバゴ戦とまったく同じ。右から冨安健洋(シント・トロイデン)、昌子源(トゥールーズ)、畠中槙之輔(横浜F・マリノス)の3人だ。本来ならこの試合は槙野智章(浦和レッズ)が出場する予定だったと思われるが、首の張りを訴えて戦線離脱。代わりにコパ・アメリカ用メンバーに入っている中山雄太(ズヴォレ)がベンチメンバー入りを果たしている。
一方、3-4-2-1の「4」は総入れ替え。ダブルボランチに橋本拳人(FC東京)と小林祐希(ヘーレンフェーン)、右ウイングバックに伊東純也(ヘンク)、左ウイングバックには原口元気(ハノーファー)がスタメンに名を連ねている。ポイントは、前の試合では4バック時にサイドバックを務める酒井宏樹(マルセイユ)と長友佑都(ガラタサライ)が出場していたのに対して、この試合では4バック時にウイング(サイドMF)でプレーする伊東と原口が起用された点だ。
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