2019.06.12

森保式3バックはA代表にハマるのか。
エルサルバドル戦を数字で検証

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • 松岡健三郎●撮影 photo by Matsuoka Kenzaburo

 森保ジャパンにとって、6月9日に行なわれたエルサルバドル戦は2022年W杯アジア2次予選前に予定される最後の強化試合。たしかに2次予選は格下相手の試合が多いものの、失敗が許されない本番であることに変わりはない。それだけに、このエルサルバドル戦は本番前の貴重な最後の強化試合と位置づけられる。

 そういう点では、永井謙佑(FC東京)の2ゴールによって2-0で勝利を収めたことは、消化不良だったトリニダード・トバゴ戦(0-0)のことを考えても、ポジティブな結果だったと言っていいだろう。

永井謙佑の2ゴールで勝利した森保ジャパン ただし、そんななかでも重要視すべきは、試合内容だ。とりわけ、この試合では森保一監督が前の試合に続いて3-4-2-1を再テスト。さらに、代表監督に就任して以来、初めて試合中のシステム変更にもトライしている。

 ともすると永井の代表初ゴールや久保建英(FC東京)の代表デビューといった個人のトピックスばかりに目を奪われがちだが、このエルサルバドル戦で見逃してはいけない最大のポイントは、そこにある。

これらは、今年3月のAマッチ2試合までは見られなかった采配であり、長い目で見た場合、今回のインターナショナルマッチウィークから、森保監督のチーム作りが新しいフェーズに突入したことを意味している。

 とくに3-4-2-1は、サンフレッチェ広島時代に愛用し、4年で3度のリーグ優勝を達成した森保監督が熟知するフォーメーション。前任者のやり方を踏襲した4-2-3-1よりも、使用方法や修正方法など、圧倒的なメソッドを持っているはずだ。そういう意味では、現在は”西野色”に染まっていたチームカラーが、少しずつ”森保色”に変化しようとしているタイミングとも言える。