2018.12.03

森保監督の指揮で得点感覚を取り戻した
岩崎悠人の苦悩。「これも修業」

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • 牛島寿人●撮影 photo by Ushijima Hisato, Sano Miki

東京五輪を目指す若きフットボーラーたち(3)
京都サンガF.C.・岩崎悠人@前編

「世代屈指のストライカー」と評されながら、プロ入り後、ゴール感覚が薄れていた岩崎悠人にとって、4ゴールをマークした8月のアジア大会は、自身の存在価値をあらためて証明する舞台となった。高まるゴールへの意欲――。ところが、皮肉にも代表で不在の間に京都サンガでのポジションを失ってしまう。復活を遂げた「京都の至宝」は今、何を思うのか。

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FW岩崎悠人(いわさき・ゆうと)1998年6月11日、滋賀県生まれ。京都橘高出身―― 8月に行なわれたアジア大会では、全7試合に出場して4ゴール。持ち味を存分に発揮し、自信を取り戻した大会だったと思います。ところが帰国後、京都サンガで思うように試合に出られず、アジア大会で掴んだものを発揮できていない。相当悔しい想いを味わっているのではないか、と想像しています(取材は10月上旬)。

岩崎悠人(以下:岩崎) 途中出場だったり、まったく出られなかったり。やっぱり悔しさはあります。ただ、アジア大会で、コンディションの作り方やメンタルの保ち方を確立できた感覚があったんです。毎日、何をすればいいのかわかっているので、いいコンディションを保てていると思います。

―― ルーキーだった昨シーズンも出場機会を得ていたから、これだけ出られないのは初めてでしょう?

岩崎 そうですね。今はほぼ出られていないので、逆に新鮮です(笑)。なんで出られへんのやろな、とは思いますけど。

―― 新鮮(笑)。

岩崎 こういう難しい状況であっても、コンディションを維持するのがプロだと思うので。僕はこれまで、調子がいいとか悪いとか、全部偶然だったんです。でも今は、自分で作り上げている感覚があるので、試合に出られないのは悔しいですけど、手応えは感じています。

―― プロとしての意識の高さが、高卒2年目とは思えませんね。

岩崎 今年、20歳になってから、だいぶ変わりました。