ついに香川真司が自信マンマンだ。「僕は責任感を持ってやってきた」 (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by JMPA

 この4年間、香川にとっては日本代表こそが大きなモチベーションだった。だからこそ昨年11月、代表の欧州遠征メンバーに選ばれなかったことも、小さな問題ではなかったのだろう。

 W杯直前のオーストリア合宿では、23人に入った安堵感もあるのか、終始、笑顔で落ち着いていた。香川という選手は、不思議なくらい見た目とプレーが連動している。楽しそうに見えるときは状態がよく、プレーも生き生きとしてくるのだ。

 コロンビア戦の前日には、10番を背負うこと、そして相手の10番がハメス・ロドリゲスであることについて聞かれ、このように答えている。

「別に背番号に関しては気にしてないというか、そこに過大なものを僕自身は求めてないので。ただ、責任感は持ってやってきたので、そのスタイルは変わらないです。むしろそこに誇りを感じてやっているので、それを信じてやっていくだけかな。相手はコロンビアでもハメスでもない。僕自身であり、そこに目を向ける必要があるんじゃないかと思います」

 いまの香川の自信が、そうやって自分を見つめたうえで生まれたものだとすると、ちょっとやそっとのことでは、揺らぐことはないのではないだろうか。

◆コロンビア選手に聞く日本戦。「15番のアタッカーの質が高かった」>>

◆オシムが語るコロンビア戦。「日本は相手の退場で勝ったのではない」>>

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る