2018.06.23

スペインの戦術家が日本にブラボー。
「次戦への改善点」も明確に示す

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki 藤田真郷●写真 photo by Fujita Masato

「ロシアW杯でもサプライズになりうる」

 コロンビア戦の前に書いたリポートで、ミケル・エチャリは、はっきりとそう日本代表に太鼓判を押している。

 エチャリは戦術家として、スペインを代表する指導者として知られている。ジョゼップ・グアルディオラに大きな影響を与えたファンマ・リージョが師と仰ぐほどだ。昨シーズンまでパリ・サンジェルマンを率いたウナイ・エメリも、指導者人生をスタートしたばかりシャビ・アロンソも、選手時代は教え子だった。

 その慧眼(けいがん)は、コロンビア戦での日本の勝利を見越していた。西野朗監督がコロンビア戦後に語った、「ポジション的優位」「中盤を強固にする」などいくつかの表現は、このリポートでエチャリが繰り返し主張してきたことと符合している。

 では、エチャリはコロンビア戦をどうスカウティングしたのか?

左サイドで攻撃を活性化させていた長友佑都「西野監督がチームを率いるようになって、日本は3試合、テストを続けてきた。ガーナ戦の3バックは不安を感じたが、スイス戦は4バックで戦術的に改善し、パラグアイ戦は勝利を飾り、戦う形も見えた。中盤のブロックを強固にし、攻撃で幅を作り出し、サイドが攻守のトランジションになることで、日本人のテクニックと瞬発力を出せるようになった。

 そして挑んだコロンビア戦。西野監督が選んだシステム、先発メンバーは私の想定したメンバーと近かった。私は長谷部誠をアンカーにした4-1-4-1もひとつの可能性として考えていたが、結果的に4-2-3-1ではあったものの、柴崎岳が長谷部と縦関係になることがしばしばで、開始しばらくはその通りになったと思って見ていた。