「ハリルに言われた以上」の働きぶり。
小林悠、ロシア行き当確か? (3ページ目)
しかし、杉本が離脱するなどセンターフォワードの人材難だった今回、川崎Fでその立場を担う小林が抜擢された。そして求められたのはポストプレーではなく、背後を狙う動き。おそらくハリルホジッチ監督は、そういう算段で小林を1トップに置いたはずだ。
ところが後半の小林は、ポストプレーヤーとして十分な役割を示した。身長は180cmに満たないポストプレーヤーとしては小柄なタイプだが、フィジカルの強さと驚異の跳躍力を生かし、強靭な中国DF相手にも互角以上に渡り合った。
実際に小林も、このポストプレーに手応えを掴んでいた。
「今日は自分でもうまく収められたと思うし、五分のボールもマイボールにできていた。競り合いとか、つぶれるところでは、ほとんど相手に勝てていたと思う」
この小林のプレーには、ハリルホジッチ監督も称賛を惜しまなかった。
「アグレッシブに背後に入り、しっかりボールを落としてから、また背後に行ける。常にボールをもらえるような状態になっていた」
また指揮官は、「守備に戻ってプレッシャーもかけられる」と、小林の守備面での献身性も高く評価していた。
3 / 5