辛口なハリルも絶賛。「Jリーグ選抜」代表で
GK中村航輔が好セーブ (4ページ目)
2年前にレンタル先のアビスパ福岡でプロデビューを飾り、同年にチームのJ1昇格に貢献。昨季、柏レイソルに復帰し、すぐさま守護神の座を掴むと、リオ五輪でも当初は第2GKだったが、大会途中からスタメンをモノにして2試合に出場した。そして今季は柏でフル出場を果たし、チームの躍進に貢献。圧巻のセーブを連発し、今季のベストイレブンにも輝いている。
5月には初の代表入りを果たし、迎えたこの日の北朝鮮戦。驚異的な成長曲線を描き続ける未来の守護神候補は「いつも通りのプレー」で特大なインパクトを放った。
現在、日本代表の守護神を務めるのは、川島永嗣(メス)。2010年から日本のゴールマウスを守り続けるベテランからポジションを奪い取るのは、決して簡単ではないだろう。他にも、西川周作(浦和レッズ)、東口順昭(ガンバ大阪)と、ライバルはいずれも30歳を超える経験豊富な選手たちだ。
GKが経験の求められるポジションである以上、中村にアドバンテージは少ない。それでも中村にはすでに確かな実績があるし、若さがもたらす勢いも備わる。一方で若さには似つかない落ち着きも、そのプレーからは感じられる。それは「いるだけで安心を与えられる存在感」と言ってもいい。
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