謙虚だったタイ代表。「ジーコ」も
「メッシ」も日本のサッカーを賞賛 (3ページ目)
この24歳が日本から学んだのは、「リーダーシップ、責任感、チームワーク」。そして最も印象に残った選手は「岡崎」だという。
「彼は、プレミアリーグという最高のレベルを肌で知る選手だ。フィジカルが強くてしっかりとボールをキープできるから、チームの攻撃の起点として機能していたよね。もちろん、(日本には)ほかにもいい選手ばかりだよ。クオリティの高い選手がハードワークするのだから、まいっちゃうよね。アジアでベストのチームのひとつであることは間違いない。対戦した僕が言うのだから、信じていいと思うよ」
フランス訛りの英語を話す彼もまた、敗戦後にもかかわらずきちんと取材に応じ、微笑みを忘れなかった。「フットボールにおいて、タイはまだ若い国だ。今日のような試合で得た貴重な経験を生かして、もっともっと成長していきたい」と締めくくった。
タイは元々、イングランド・プレミアリーグの中継を熱心に観る人の多いサッカー愛好国である。ここ10年ほどの経済的な発展により、成功を収めた企業や実業家がサッカーへ本格的に投資を始め、その成果がスズキカップ(東南アジアサッカー選手権)の連覇と今回の最終予選進出という形で表れている。
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