謙虚だったタイ代表。「ジーコ」も「メッシ」も日本のサッカーを賞賛 (2ページ目)
この日の敗北により、今回は残念ながらその夢が途絶えてしまったが、「(日本との対戦から)選手たちは多くのことを学んだ」と指揮官は振り返った。実際に何を得たのか、タイでは「ジーコ」と呼ばれる43歳の指揮官とフランス生まれの右SBトリスタン・ドオに、会見後のミックスゾーンで話を聞いた。
「(日本代表の)技術や戦術はもちろん、選手たちの責任感の強さに感銘を受けた。欧州で日常的にプレーする、いわばスター選手たちが攻撃にも守備にも懸命に走る。それから、強靭なメンタリティーも我々が見習わなければならない部分だ」
監督は帰りを急いでいたのか、歩きながらの対応ではあったが、こちらの目をじっと見て話し、語り終えた後にはニコリと微笑んで去っていった。
タイ人の父とフランス人の母のもとにパリで生まれ、ストラスブール(現在はフランスリーグ2部)の下部組織で育成されたドオは、世界中の選手や監督がよく口にするフレーズから話し始めた。
「これもフットボールさ。今日の内容は自分たちの最終予選の中でもベストのひとつだったけど、結果は0-4の大敗。悔しいけど、あらためてフットボールの難しさを感じたよ。日本は偉大なチーム。最終局面のクオリティの差が結果に表れたね」
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