こっちの日本代表は強いぞ。
U-20女子W杯で強豪ナイジェリアを粉砕 (3ページ目)
2つ目は上野の2点目だ。「動き出しとタイミングに変化をつけられれば崩せる」と、メンバーの攻撃力に自信をのぞかせていた上野。そのなかで自身がこだわったのは裏を取る動きだった。日ごろは、ポジションを落としてボールを受けるポストプレーを得意としているが、タレントが揃うU-20女子代表では、これまで飛び出しのタイミングを常に意識してきた。
「点を決めたら自信になると思うんです」――今年5月のパプアニューギニア遠征で招集され、そこからの急成長は高倉監督のお墨付きだった。しかし、その手応えを実感するためには、ゴールという結果を残す必要がある。この2点目は、DFの間にパスを通した杉田妃和(ひな/INAC神戸)の精度の高さももちろんだが、そのパスを受ける位置に無駄なく、一直線に走りこんだ上野の動きも完璧だった。
このチームの強みは、こうした共有したイメージを限定された選手たちのみが実践するのではなく、ピッチのあちらこちらで表現しようとする意図があることだ。それは守備にも通じている。
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