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こっちの日本代表は強いぞ。
U-20女子W杯で強豪ナイジェリアを粉砕 (2ページ目)

  • 早草紀子●取材・文・写真 text&photo by Hayakusa Noriko

 一度スコアが動けば、日本の攻撃力はとどまるところを知らない。37分に乗松瑠華(浦和レッズL)からのマイナスへのボールを、上野が受けるとDFをかわしながらゴール。2-0で折り返すと、後半はまさに日本のゴールラッシュとなる。上野は初めてのワールドカップでハットトリックを達成し、籾木は2ゴール1アシストでプレーヤーオブザマッチを獲得するなど、終わってみれば6-0の完勝だった。

 得点だけを見ると大味な内容を想像しがちだが、内容は充実していた。なかでも、日本の攻撃の成熟度を確認できる2つのゴールがあった。

 ひとつは先制点。左サイドの長谷川唯(日テレ・ベレーザ)がボールを持って上がり、流れを止めずにDF陣の頭上を越えてファーサイドへクロス。その落下点を籾木がダイビングヘッドでピタリと合わせた。この形は同じベレーザに所属する籾木、長谷川、そして大会直前にケガで離脱を余儀なくされた清水梨紗が日々練習を重ねてきたもの。練習では、なかなかうまくいかなかったという。それでもワールドカップという舞台で挑戦し、結実させた。この得点を振り返るとき、籾木はともにこの攻撃スタイルを築いてきた清水の名を口にし、アシストをした長谷川は試合終了後に清水のユニフォームを着て勝利を喜んだ。3人で手にしたゴールだった。

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