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吉田麻也が「新しいサッカー」と語るハリルホジッチ流に未来はあるか (3ページ目)

  • 佐藤 俊●文 text by Sato Shun
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 イラク戦では奇跡的に結果が出たが、UAE戦からの3試合を見る限り、日本の力が上がっている、日本代表が強くなっている印象はまったくない。むしろ、4年前よりも低下しているように見える。

「(4年前の日本代表と比べて)力が下がっているとは思わない。前回のチームと比べるのは難しいですね。チームは生き物ですし、コンディションも違います。サッカー自体のレベルも違ってきているんで、一概に比較することはできないです。

 ただ、前回はスムーズに最終予選に入れて、最後まで苦労した感じはなかった。それが今回は、初っ端から苦しい展開が続いている。チームはまだ成長過程で、こういうのを乗り越えて成長していけばいいかなと思います」

 吉田の「力が下がっているとは思わない」という言葉を判断するには、イラク戦後、アウェーで対戦するオーストラリアが格好の相手となる。4年前も、オマーン戦、ヨルダン戦と完勝したあと、アウェーでオーストラリアと対戦した。その際、戦前は難しい試合になると言われていたが、結果は1-1の引き分けながら、内容では日本がオーストラリアを圧倒していた。

 あれから4年が経過した今、日本のメンバーはそれほど変わっていない。オーストラリア戦は予選突破のためにはもちろんのこと、チームの現状を推し量るうえでも、重要な試合となった。

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